2016年度 理事長所信

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理事長 横田智則

 

所 信

 

~はじめに~

1971年7月23日に阿波池田青年会議所が設立され、本年度で45年目を迎え、これまでに2014年度の公益社団法人格の取得を含め、時代の変化に対応してきました。ここに至るまで我々は常に未来のビジョンを持ち、それに向かって会員一丸となり取り組むことで目的を達成し、成長を重ねてきました。今日まで阿波池田青年会議所の歴史が45年間築き上げてこられたのも、先輩諸兄の絶え間ない活動や、また行政や地域の方々などのご理解、ご協力の賜物であるからに他なりません。ここに至るまでの軌跡に心から深く敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。

これからも公益社団法人 阿波池田青年会議所が、地域に愛され、必要とされる組織として在り続けるために、会員一人ひとりが地域のリーダーとして地域の未来を考え、率先して行動していかなければなりません。私たちは家族や友人、そして地域の方々に支えられて生きています。だからこそ、いま私たちがこの地域に何ができるのかを真剣に考え、一生懸命地域のために力を注ぐ必要があります。何事も勇気をもって挑戦し、自分を信じ、仲間を信じ、地域のためにまちづくりを真剣に取り組んでいけば、きっとその先に必ず明るい豊かな社会が待っているはずです。会員一人ひとりが公益社団法人 阿波池田青年会議所の歩んできた歴史や誇りを受け継ぎ、仲間とともに切磋琢磨しながら成長し、私たちが住むこの地域が輝く未来に向かって一歩一歩力強く歩めるよう、青年会議所活動を全力で取り組んで参ります。

 

~円滑で規律ある組織運営と効果的な広報活動~

公益法人格を取得し、今年で3年目を迎えた公益社団法人 阿波池田青年会議所は、これまで公益性の追求、財政の透明性、法令を遵守した組織運営など、健全で公正な組織を継続していくために、周知徹底してまいりました。これに妥協することなく、本年度も公益社団法人として恥じない、円滑で規律ある組織運営を行うことにより、会員一人ひとりが公益社団法人 阿波池田青年会議所の一員であるという自覚と誇りを持つことによって、地域の方々に信頼される組織となり、さらなる存在意義を確立します。

また広報活動においては、青年会議所の行う運動を自己満足として終わらせず、広く周知するため効率的かつ効果的に行うことで、地域の方々に共感を与え、更なる理解が得られると考えます。そのためにも積極的な広報で我々の想いを表現し、様々な手法を持って広報活動を邁進していきます。

 

~JC三信条に基づく会員資質向上と会員拡大~

公益社団法人 阿波池田青年会議所の正会員の数は年々減少の一途を辿りつつあり、組織運営に支障をきたすほどの危機的状況に直面しています。組織継続やより良いまちづくりを行うために会員拡大は無くてはならない運動であり、会員拡大を効果的に行うには、まず会員一人ひとりが人間として魅力に溢れ、地域の方々から信頼されるリーダーとして成長することが大事だと考えます。

この地域を良くするために全会員で考え、率先して行動する。仲間と様々な議論や学びの中で自分自身を磨き上げていく。その中で育まれた仲間とのかけがえない友情を生涯の宝とする。『修練』、『奉仕』、『友情』、JCの三信条でもあるこの活動を絶えず繰り返すことによって、会員一人ひとりが魅力に溢れ、青年会議所の存在意義を理解し、自らがJAYCEEであることに誇りを持つことこそが地域から信頼されるリーダーとして成長し、会員資質向上につながると考えます。そして、会員一人ひとりが45年という歴史ある公益社団法人 阿波池田青年会議所をさらに活性化し、未来に繋げていく意識をこの地域に広げていくことが効果的な会員拡大であり、発展に繋がる第一歩になると確信しております。

 

~郷土愛溢れるまちづくり~

まちづくりは様々な手法がありますが、共通していえることはその根幹には郷土愛があることです。人々が地域を発展させようという動機付けは、郷土への愛やまちの誇りから生まれます。郷土愛は、自然や文化、伝統など様々なまちの魅力に触れ、まちの人々と人間関係を深めることで育まれると考えます。私たちの住むこの三好地域も、豊かな自然、歴史的文化遺産、観光資源など、様々な魅力がありますが、地域の人々に郷土愛が育まれるほど十分に魅力が伝わりきれていないのではないでしょうか。

そこで本年度は、ゆるキャラ「へそっこくん」をはじめ、この三好地域の様々な魅力を、今まで以上に広く効果的に発信する事で、まちの人々が地域の魅力を再確認する機会を提供し、郷土愛を育むまちづくりを我々青年会議所が展開すると共に、行政やまちの人々が参画や協力をして頂く事により、自らの手でまちづくりを行う意識を醸成させるきっかけとします。

かつて四国の交通の要を担い、たばこ産業や宿場町として栄え、この地域は活気に満ち溢れ、誰もが明日への希望に満ち溢れていたのも遠い過去のものとなりました。今は人口減少、少子高齢化、景気低迷などで暗い影を落とすこの地域を、再び私たちの手で活気を取り戻し、誰もが明日への希望を持ち、郷土愛溢れるまちづくりの一助となるよう全会員で取り組んで参ります。

 

~未来を担う青少年育成の実施~

時代の移り変わりや社会環境の変化があっても、子供たちは今も昔も変わりなくまちの宝です。明るい豊かな社会の実現を目指す我々にとって、地域を愛し、誇りを持つ郷土愛や、家族や仲間を思いやる健全な心を持った子供たちの育成は必要不可欠であり、その子供たちの成長の糧になるような体験と環境を作り出すのが、私たち責任世代の使命と考えます。

子供たちは真っ白なキャンバスに自分の夢を描く力を持っています。その夢を無限大に描けるよう、我々青年会議所では子供たちに学校や家庭では学べない感動や気づきを与える機会を作り出し、道徳心や郷土愛を育む運動を展開します。心豊かな少年期に得た貴重な体験は子供たちの心に留められ、将来の人生を歩む中での大きな糧となり、やがて地域の未来を担う人財となるのです。私たち大人も子供たちの成長を正しく導くだけでなく、子供たちと関わる事で気づきや新たな学びを得ることも忘れてはなりません。この地域を担う責任世代として、自らも成長することが、子供というまちの宝を光り輝かせ、希望溢れる未来に繋がると確信しています。

 

~おわりに~

2005年入会当初、青年会議所という団体や活動内容をほとんど理解していなかった私が、今年ではや入会11年目を迎えて、第45代理事長という職を仰せつかるまでになったのも、これまでに様々な青年会議所活動を経験し、それを精一杯全うする中で、この地域のリーダーの一人として自覚を持ち、自己研鑽や仲間と切磋琢磨し、かけがえのない友情を育みながら少しずつJAYCEEとして成長してきたからです。

青年会議所は「大人の学び舎」ともいわれ、一人の大人として、地域のリーダーとして様々な成長の機会を与えてくれます。青年会議所でしか経験できない活動や、青年会議所でしか会う事ができない機会に積極的に参加する事により、自分自身の成長に繋がり、自分が住むまち・自分が働く会社・自分の家族にも還元できると考えます。だからこそ、何事にも失敗を恐れず、自分の可能性を信じて青年会議所活動を仲間と共に積極的に取り組んで参ります。

『千里の道も一歩から』

どんなに大きな目標であってもはじめは小さなことから地道に取り組むことで、その積み上げた努力が徐々に結果として現れ、やがて達成するということわざがあります。我々青年会議所会員一人ひとりが、生まれ育ったこの地域の未来を想い、まちづくりに積極的に取り組まなければなりません。そしてこの絶え間ない運動を発信し続け、同じ志を持つ未来の青年たちに連綿と受け継がれていく事こそがこの地域の輝く未来に繋がると信じ、一歩一歩力強く前進して参ります。

 

基本方針

一、円滑で規律ある組織運営と効果的な広報活動の実施

一、JC三信条に基づく会員資質向上と会員拡大の実施

一、郷土愛溢れるまちづくりの実施

一、未来を担う青少年育成の実施

一、災害時支援協定の継続

一、日本・地区・ブロック協議会への参画と協力