公益社団法人 阿波池田青年会議所

～はじめに～

１９７１年７月２３日、全国で４７３番目に阿波池田青年会議所が設立し、本年度で創立５０年目という節目の年を迎えました。先輩諸賢が日本の未来、三好地域の未来を考え「明るい豊かな社会」の実現に向けた多大なるご尽力、そして、地域住民の方々並びに他団体のご協力があり、「修練、奉仕、友情」の三信条の基、阿波池田青年会議所は今日まで活動・運動を続けることができました。
昨年、新型コロナウイルスの世界的な流行により多くの尊い命を奪われ、深い悲しみと不安を刻み、又、経済的にも大きなダメージを受けました。緊急事態宣言、マスクの着用、３密の回避等々、私たちの生活は大きく変わり、青年会議所の各会や事業のやりかたも考え直すこととなりました。しかし私たちは歩みを止めてはいけません、常に前進を考え、地域の活性を考えた事業を構築してまいります。
今日まで支えていただいた全ての方に感謝の意を敬し、会員一同新しい時代に向け全力で精進してまいります。

 

～５０周年の感謝、そして未来への覚悟～

阿波池田青年会議所は創立して５０周年を迎えます。先輩諸賢が「明るい豊かな社会」の実現の理念のもと日本、そして三好地域を思う精神は今もなお脈々と引き継がれています。これまで支えていただいた私達の地域・地域住民・他団体そして、阿波池田青年会議所を築き上げてきた先輩諸賢への感謝を込め、会員一丸となり５０周年の感謝を伝える場を創り上げてまいります。
そして、阿波池田青年会議所が素晴らしい団体として認められるよう、私たちの世代がこの町の未来へ確固たる覚悟を持って行動し、次世代へと引き継いでいきます。

 

～会員拡大と会員資質向上～

青年会議所活動・運動の継続において、会員拡大はここ何年も続いて必須事項となっており、一番の課題といっても過言ではありません。私たちの青年会議所活動・運動を未来に向け継続させるためより多くの仲間の力を集い、この地域の発展を担う事業の展開を成すため、青年会議所のすばらしさ、魅力を理解してもらえるよう、全会員が一丸となった会員拡大に取り組んでまいります。ともに行動する同志を一人でも多く増やすことで友情の輪を広げ、より地域貢献につながる事業ができたなら、これほどすばらしい運動はないのではないでしょうか。小さな力でも継続して取り組むことで、やがて大きな結果を生むと確信しております。
そして、会員の「個」の魅力があってこその運動と捉えます。「個」の魅力は多くの人と交流し他の人の魅力に触れることで高まっていくものと考えます。魅力があってこそ説得力があり信頼され、人は集まっていくものです。何事にも積極的に参加し、意見を交わし、修練し合うことで会員個々の魅力向上につながり、組織としての連帯感、団結力が生まれ、青年会議所を未来へとつなぐ資質向上がなせるものと確信しております。

 

～新しき時代を生きる青少年の育成～

子供たちの持つ可能性は計り知れず、また、かけがえのない存在であります。子供の頃の体験が後の人生に大きく影響します。育った環境は違っても同じ体験を通じ、心通わせ会話し意見を言い合い、絆が深まっていく。そこから自尊心の表れ、意欲・関心の芽生え、仲間との共感と様々な経験値が得られます。社会環境はどんどん進化し変わってきました。便利なものができていく半面、コミュニケーションは少なくなってきたように思います。このまちには豊かな自然が存在します。テレビゲームでは味わえないものが身近にあるのです。この自然を大いに生かし、少年たちが物事に関心を抱き、目標と意欲をもって成功に向けて行動できる大人への成長につながる青少年育成事業を展開してまいります。

 

～地域と連携したまちづくり～

昨年の新型コロナウイルスの影響により全国的な経済的落ち込み、生活の変化、オリンピック・パラリンピックの延期等、暗いニュースが飛び交いました。
私たちはこの地域に元気をもたらすべく、住民・行政・他団体と積極的に連携し、地域の魅力を引き出す機会を提供するため、まちづくりに対する意識をもって率先して行動し、「明るい豊かな社会」の実現を目指すべく、青年会議所の力を十二分に発揮し、これまでの経験・知識・知恵を用いて、今できる限りを尽くし活気あるまちづくりに取り組んでまいります。

 

～組織運営と効果的な情報発信～

阿波池田青年会議所は盤石な組織であり続けるため、さらに定款・規定を遵守し健全な財務体制の確立とコンプライアンスの徹底を図り、積み上げられてきた信頼を維持し伝統を守りつつ、時代の変化に応じた改正も視野に入れ、柔軟かつ芯のある組織を目指します。
我々の青年会議所運動、活動を広く御理解、御協力いただくため、情報ツールを最大限に活かし、私たちの運動・活動の目的をわかりやすくし、また共感を得られるよう広報し、私たちの受けた魅力や想いを発信してまいります。

 

～おわりに～

徳島に移住して７年。２０１８年に阿波池田青年会議所に入会して今年で４年目を迎えます。そして、青年会議所に入会し様々な青年会議所活動を経験しました。地域のために、より良い事業を構築するため、仲間同士話し合い、目標達成のため切磋琢磨する、前が見えなくなったときでも仲間が救ってくれた。このような体験は青年会議所ならではの、貴重なものと思います。
この青年会議所は生まれも育ちも違う私をあたたかく迎え入れてくれ、何よりも素敵な仲間との出会いを与えてくれました。そして、自身を成長させる機会を多くいただきました。
困難な状況に陥った時、助けてくれたのは青年会議所の仲間、そして、先輩諸賢のあたたかい言葉でした。私は阿波池田青年会議所の理事長という機会をいただいたことに対し敬意と感謝の気持ちを持ち、〝覚悟〟を決め、この地域のために自分達に何ができるかを考え、志を高く持ち「向き不向きより前向き」の全力の姿勢で努めてまいります。
５０周年を迎え、会員全員で感謝を伝える場を構築し、展開してまいります。