2024 理事長所信

 

公益社団法人 阿波池田青年会議所
2024年度 理事長 中山 進太郎

 

所 信

~はじめに~
公益社団法人阿波池田青年会議所は志高き先輩諸賢により1971年に全国で473番目の青年会議所として創立しました。創立以来「修練、奉仕、友情」の三信条のもと「明るい豊かな社会の実現」に向けて、三好地域の未来を見据えた運動を進めてまいりました。会員数の減少により、メンバー一人ひとりの負担が増え、今まで通りにはいかない状況でも歩みを止めることなく、三好地域の未来を想い、常に現状に満足することなく挑戦し続けてまいりました。昨年からは新型コロナウィルスが 5類感染症に引き下げられ行動規制が緩和され、この三好地域でも規模を縮小しての開催や開催中止をしていた各種イベントが例年通り行われ、まちに活気が戻ってきたように感じます。しかしながら、我が国の社会情勢は多くの問題を抱えており、私たちが住み暮らす地域においても重くのしかかっています。混沌とした時代だからこそ阿波池田青年会議所は歩みを止めることなく勇気をもって一歩を踏み出し、次の世代が希望を見出せるような地域を創るために挑戦し続けます。

 

~組織運営と情報発信~
阿波池田青年会議所が公益法人格を取得して以来、公益性の追求や法令を遵守した健全で透明性の高い財務運営を行ってきました。今後も公益社団法人としての責任を自覚し、財務のみに限らず定款や規律を十二分に理解するとともに、メンバー間の情報共有を円滑に行える組織運営を推進してまいります。また、我々は「JCわくわくフェスタ」の開催や青少年育成事業などまちを想い、運動や活動に尽力してまいりましたが、我々がどういった団体で、どのような想いを持って日々活動しているのかが行き届いていないのが現状です。これまで通り我々の活動をSNSやウェブサイトを活用し発信していくとともに、アクセス数の把握や解析を行うなど、どんな情報を三好地域の方々が求めているのかをしっかりと認識し、今までとは違った角度での情報発信を模索しながら、我々の活動がより多くの方に届き、興味を持っていただけるよう、質の高い情報発信に努めてまいります。

 

~資質向上と会員拡大~
青年会議所の会員数の減少は全国的な問題であり、阿波池田青年会議所でもここ数年続いている一番の課題となっています。会員数の減少により一人ひとりの負担が増え、会員拡大にうまく時間を割くことができないことや、会員の資質向上を促す研修が思うように行えておりません。青年会議所活動には自己成長の機会が多くあります。青年会議所でしか味わえない経験や活動の魅力をうまく伝えることができておらず、会員拡大につながっていないのが現状です。三好地域には私たち以外にもまちをよくしたいと活動している方々が数多くいます。その方々に、青年会議所で活動する意義や目的をしっかりと共有し、共感していただくことで会員拡大に繋がると考えます。
また、阿波池田青年会議所にはまちを今以上によくしたいと活動している仲間がいます。その熱い想いを次の世代へと繋いでいくために、個の魅力の向上は勿論の事JAYCEEであることに誇りを持てる事業を展開することで会員拡大に繋げてまいります。「青年の学び舎」と呼ばれる青年会議所で自己の可能性を広げ、このまちを思い情熱を持って挑戦し続ける必要があります。志高き人財を一人でも多く増やしていくことが三好地域の未来、阿波池田青年会議所の未来につながると確信しております。まずは私たち自身が行動し、魅力ある人財に成長し、全会員一丸となって会員拡大に取り組んでまいります。

 

~まちの未来を担う青少年の育成~
子どもたちは未来の担い手です。三好地域の未来を担う子どもたちは明るい豊かな社会を築く可能性を秘めています。子どもたちが地域の発展に貢献し、社会で活躍するためには、私たち大人が子供たちの成長を支え、育てることが不可欠です。子どもたちがこの三好地域に誇りを持ち、自身の夢を実現し、三好地域や社会の発展に貢献できるよう、私たち大人も子どもたちと同様に学び共に成長し、理解し、導いていく必要があります。
そこで、我々阿波池田青年会議所は子どもたち自身で考え決断できる自立心や、他者を思いやる心を養うための機会を提供します。そうすることで、相手と向き合うことの大切さや、明るい豊かな人間性、感受性を育てることができます。そして子供たちが成長する姿は我々にも多くの気づきを与え、私たち自身もまちをけん引する人材として成長できると確信しております。三好地域や社会の発展に貢献できるよう私たちが導いていく必要があります。子どもたちの未知なる可能性を引き出す事業を展開してまいります。

 

~地域益を追求した魅力あふれる徳島ブロック大会の開催~
本年度は阿波池田青年会議所にとって8回目となる徳島ブロック大会阿波池田大会を主管いたします。四国の中心であり、雄大な吉野川と豊かな自然を有するみよし地域で住民、行政、他団体と一丸となり共創し、地域資源を生かした事業を展開、発信する機会を設けることで地域益に繋げます。かつて四国の中心として栄えたまちに活気をもたらし、地域の方々に故郷へのシビックプライドを育み、力強く進む活力を得ていただく場とします。また、全会員の更なる資質向上と徳島県内 7 つの青年会議所の垣根を超えた交流を行う場と三好地域の魅力発信の場を提供し、地域と人の心にインパクトを刻む事業を展開してまいります。

 

~おわりに~
私が、この阿波池田青年会議所に入会して5年の月日が経ちます。縁あって先輩メンバーから入会してみないかとお誘いをいただいたのがきっかけです。入会当時の私は生まれ育った三好地域に特別な思い入れもなく、誇りに思うこともありませんでした。そんな私でしたが青年会議所活動を通じて様々な人に出会い、まちの未来を想い仲間と共に活動を展開するうちに少しずつ故郷や仲間に誇りを持つようになりました。このように自身の気持ちに変化が現れたのも、委員長以上の要職や徳島ブロック協議会での委員長出向など青年会議所でしか経験することのできない多くの機会をいただき、切磋琢磨し、一人のJAYCEEとして成長できたからだと確信しております。これまでの活動の中で自分にはもう無理だと投げ出そうとした日々もありました。そのたびに支えてくれた仲間がいました。仲間への感謝と誇りを持ち「Plus Ultra」その未来(さき)へ勇気をもって一歩を踏み出し、三好地域が良くなるよう、会員一丸となって行動していくとともに次の世代へと阿波池田青年会議所を繋いでまいります。

 

基 本 理 念
Plus Ultra

~その未来(さき)へ新たな一歩を踏みだそう~

基本方針
― 組織運営と情報発信
― 資質向上と会員拡大
― まちの未来を担う青少年の育成
― 地域益を追求した魅力あふれる徳島ブロック大会の開催