2022年度 理事長所信
公益社団法人 阿波池田青年会議所
2022年度 理事長 竹内 道直
公益社団法人 阿波池田青年会議所
2022年度 理事長 竹内 道直
所 信
~はじめに~
昨年、我々阿波池田青年会議所が誕生し、50年という年月を迎えることが出来ました。これもひとえに、歴史を創ってこられた先輩諸賢、そしてこの三好地域に住む皆様のご理解、ご協力の賜物だと感じております。いままでも、そしてこれからもこの阿波池田青年会議所が三好地域に必要とされるために、常に「修練、奉仕、友情」の三信条の元、「明るい豊かな社会」の実現に向けて精進していかなければなりません。
我々は常に前に向いて行動している最中、近年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりこの三好地域も数多くの被害を受けております。時短要請や、三密の回避によるイベントの延期や中止等様々な制限がかかる中、我々は絶えず今できる事を精一杯行ってまいりました。常にこの三好地域のために、関わったすべての方々が笑顔になるような事業を構築していかなければならないのではないでしょうか。
~組織運営と情報発信~
阿波池田青年会議所の歴史があるのは、この組織を次の時代に繋げるという個の意思が働き存続していると私は考えております。これからも我々は健全で規律ある組織として存続し続けるため、まずは改めて定款や規律を十二分に理解し、遵守した財務体制の確立。そしてコンプライアンスの徹底を図り、今まで積み上げてきた信頼を維持しつつも、培ってきた伝統を守ってゆかなければなりません。しかし先も見えない時代において、世界、日本、そしてこの三好地域も常に変化しております。時代の変化に沿った改正を取り入れつつも変えてはならない物事は引き継ぎ、柔軟に対応できる芯のある組織運営を目指します。
また、我々の運動や活動を三好地域の皆様に知っていただくために、今ある情報ツールはもちろん、アプリやSNS、HP等を今まで以上に活用し、地域の皆様に向け我々がどのような想いを持ち行動しているのかを発信し、阿波池田青年会議所という組織に少しでも興味を持っていただけるような情報を発信してまいります。
~資質向上と会員拡大~
阿波池田青年会議所の会員数は期首会員数11名と少人数になります。その11名それぞれが「個」として輝いております。その「個」を否定せず尊重し、また歴史や経験に捕らわれない自由な発想でこれからの時代を生き、この青年会議所がその「個」を活かす活動を行わなければならないと考えております。多くの人と交流し他の人の魅力に触れあい、切磋琢磨しながらも尊重する事で、会員「個」の魅力向上につながる資質向上になると確信しております。
また、会員拡大は近年も続いて重要課題となっております。このままだと半世紀続いたこの阿波池田青年会議所も組織としてなりたたず、解散という結果になってしまう可能性も見えております。今ここで解散の危機に立ち向かわなければなりません。阿波池田青年会議所がこれからも変わらず存続して行くために、ここで変わるべきだと考えております。青年会議所という組織のすばらしさを理解していただけるよう、全会員が一丸となった会員拡大に取り組んでまいります。
~次代を生きる青少年の育成~
我々もかつては夢や希望に溢れた少年少女でした。その思いはいつまでも心に秘め、今を過ごしております。時代が変わり、我々の過ごした幼少期とはまた違った生き方を現代の子供たちは過ごしています。時代に伴い、子供たちの生活や考え方も常に変化しております。子供だからといって規制するのではなく、大人として子供たちに何か日常では教えることのできない物事やきっかけ、考え方等を子供たちに伝えることができるのではないでしょうか。また大人になった我々も子供たちから教えてもらう事がたくさんあります。我々が先生としてではなく、子供たちと一緒にお互いが生徒であり先生として何か大切なものを学ばなければならないのではないでしょうか。今を生きる子供たちにとって大切なものをお互いに学ぶ機会を提供する事業を展開してまいります。
~地域と連携したまちづくり~
この三好地域には祖谷渓をはじめとする観光地や、ラフティングやウェイクボドーの世界大会が行われた吉野川、大空を心地よく滑空できるパラグライダーが出来る環境、スポーツを行うのにも最適な場所や施設がございます。その他にも黒沢湿原や樹齢1000年の加茂の大楠といった豊かな自然、昔からある特産品や伝統が数多くございます。
地域にある魅力を知らなければ、魅力あるまちづくりは出来ません。この地域に住み暮らす我々に郷土を想う気持ちがなければ、その魅力が発信できず、廃ってゆくと考えます。私たちは地域を発展させるだけではなく、郷土に対する自信と誇りをさらに高められるよう、より多くの魅力を発信していかなければなりません。この三好地域の魅力や財産を再認識、そして新たな魅力を発掘し、より深い知識を得る必要があると考えます。
そこで私たちはその魅力を活かしたまちづくりを地域の諸団体や行政と連携し、地域の魅力を発信していく事業を展開してまいります。
~おわりに~
私がこの青年会議所に入会したきっかけは、この生まれ育った地域に帰省した際に、幼少期に感じていたこのまちの大きさ、建物の数や人の多さ、そして生まれ育ったこの地域の懐かしい空気がなくなっていた事にさみしさを感じたのがきっかけです。私が幼少期に感じたあの頃の三好地域に戻すことは出来なくとも、何か少しでも出来る事がないかと感じていた最中、まちのために活動している青年会議所という組織に出会うことが出来ました。
阿波池田青年会議所の会員は、それぞれ様々な想いを持ち活動を行っておりますが、組織の皆が思うこと、目指す目標は一つ、まちを少しでも良くする事だと感じております。我々は時代背景を考慮し試行錯誤しながら、時には道に迷い仲間同士話し合い、時には意見の対立がありながらも、共に成長してまいりました。私はこの青年会議所に在籍し、先輩達に様々な事を教わりました。最後まで自分の意思を持った人間は泥臭くとも、輝かしく、共に過ごした時間、恩恵は忘れません。その想いを青年会議所という組織だけにならず、生まれ育ったこの三好地域に帰すことが出来る様、この三好地域にとって、我々阿波池田青年会議所がいままでも、そしてこれからも変わらず必要とされるよう、精進して活動してまいります。
基本理念
変革~変わらないために変わる~
基本方針
一.組織運営と情報発信
一.資質向上と会員拡大
一.次代を生きる青少年の育成
一.地域と連携したまちづくり