2021年度 青少年育成委員会 所信
青少年育成委員会 委員長:細田 仁奈
2020年から始まった新しい生活様式に伴い、今までの日常生活と比べて大きな変化がおきました。感染予防対策のために、密集、密接、密閉の回避、マスクの常時着用などで人との関わり方に距離ができ、他者との繋がりを築きにくい社会になりました。学校生活では、学内活動の変化や学外体験の中止で今までより厳しい制限がかかり、子供達はストレスや不安を抱きながら日々生活をしています。休日の過ごし方も活動範囲の制限で人との繋がりを築きにくい状況により、子供時代に得る情報や体験が以前よりも減少しました。生活環境の変化により、今まで以上にWebやゲーム機器を使った非対面型のコミュニケーションツールが多く使われるようになったと思います。
しかし、私自身が生まれ育った三好地域には豊かな自然が多くあります。身近にあるために、その素晴らしさに気付くことなく過ごしているのではないでしょうか。自然の中で行う体験は他者との絆をふかめる経験、活動から得られる創造力、積極性、協調性、責任感を培い、五感を刺激する良い場になると考えます。いずれ進学や就職で生まれ育ったこの三好地域を離れることがあっても、子供時代に体験し得られたものは、自身の成長や故郷に対して誇りをもてる魅力ある経験になります。
そこで、阿波池田青年会議所は自然体験を通じて子供達が他者と協力し、一つのモノを作る楽しさや知恵を使い、創造する楽しさを、身をもって味わう事で非対面型のコミュニケーションでは得られない、五感を刺激する青少年事業を三好地域で実施します。そうすることで、今の社会情勢であっても、子供達が創造力、積極性、協調性、責任感、自身を表現する能力を身につけて、人と人との繋がりを大切にでき、故郷に対して誇りをもてる魅力ある大人へと成長すると確信しております。
私は今年で在籍4年目になります。この3年間、歴代の青少年育成委員会が行ってきた素晴らしい例会に参加し、青少年事業に携わりたいと強い想いを抱きました。私が子供の頃に参加し、今も思い出として心に残っている事業を自ら行える機会を頂き感謝いたします。この50周年の節目の年に委員長という役を頂いたことに「覚悟」をもって1年間臨みます。