2020年度 理事長 所信

公益社団法人 阿波池田青年会議所

2020年度 理事長 久保 真二

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久保真二(新)

~はじめに~
1971年、全国で473番目に社団法人 阿波池田青年会議所が創立し、本年度で創立49年目を迎えます。

その間、先輩諸賢がまちづくりやひとづくりのために「修練 奉仕 友情」の基、輝かしい成果を積み重ねてきました。我々は、先輩諸賢からの良き伝統をしっかり受け止め、新たな歩みを恐れずに踏み出さなくてはなりません。平成から令和へ、私達は時代をまたいで生きています。
近年、私たちを取巻く社会は大きく歪み長引く不況、社会不安、教育の荒廃、こんな時代だからこそ、我々、青年会議所も、今まで以上に地域を良くし、明るい豊かな地域社会実現の為、会員と共に積極的に行動してまいります。
~積極的な広報活動と健全な組織運営~
公益法人格取得から阿波池田青年会議所は、健全で公正な組織を継続していくために、公益性の追求、財政の透明性、法令を遵守した組織運営等、更なる高みを目指した運営を推進してきました。また同時に、公益社団法人としての自覚を持って、今までの会議の運営方法や手法を継承し、厳格なルールを守った規律ある組織運営を周知徹底してまいりました。
今年はさらに厳格なルールのもと、すべての会員が阿波池田青年会議所に所属することに誇りを持ち『明るい豊かな社会』の実現という意識を醸成させることこそが組織の磐石な基盤となると考えています。また、私たちが様々な運動を展開し続けていくためには、効果的に情報発信することが必要となります。その時代に応じて日々変わっていく情報社会に対応していき、
私たちの存在価値や魅力を伝えていくことこそが、地域に根差した組織として認知され、運動を広く伝播させることに繋がるのです。そのためにも、ホームページやSNS等様々な手法を効率よく活用し、メディアや広告媒体での発信、行政や他団体との連携等、様々な広報活動を視野に入れ、規律ある率先した行動を取り続けて参ります。
~会員の資質向上と会員一丸で行う会員拡大~
会員拡大が急務であることはここ数年毎年のように叫ばれております。会員減少は、「明るい豊かな社会」の実現へ向けての大きな課題であります。しかし近年は、会員全員が拡大を意識し力を注いだ結果、少しずつではありますが確実に実を結んできています。引き続き地域に必要とされる事業を行い、会員を拡大していくと共に、今一度、会員一人ひとりが真摯にこの問題に向き合い、継続的に取り組んでいかなければなりません。それと同時に会員の資質向上にも取り組んで参ります。
人として、地域を担うリーダーとしての矜持を持って、共に学び、共に刺激し合い切磋琢磨することで、自己の資質向上に繋がり、それぞれの組織、地域において必要な人財となるのです。志高き人財を一人でも多く増やしていくことがこのまちの明るい未来を切り開くことと確信し、取り組んで参ります。
~未来を担う青少年育成~
次代を担う子どもたちが、心身ともにたくましく、生きる力を持ち、人間性豊かな社会人として成長する事ことこそが魅力あるまちづくりにつながると確信しております。しかし、子どもたちを取り巻く環境は日々変化しており、国や地方が抱える問題は数多く、未だ悲壮感に包まれている状況にあります。そんな中、我々青年会議所の存在意義は、子どもたちの変わらない笑顔のためにも、凛然とした誇りを示し、その進むべき方向を正しく導いていく存在でなければなりません。私たち阿波池田青年会議所は子どもたちを育て、そして育つ環境の場を創造し、思いやり、うれしさ、楽しさ、悔しさなどの経験や体験を提供できる事業を行っていかなければなりません。そうすることで子どもたちが未来を担う若者へと成長し、
未来のまちを発展させることにつながると確信しています。子どもたちの無限大の可能性を信じ笑顔の輝く未来につなげるべく、青少年育成事業を展開してまいります。
~意識変革から為るまちづくり~
私たちが暮らすこの地域は、四国のほぼ中央に位置し、かつては街道の宿場町として栄え、煙草産業が盛んであった歴史があり、祖谷地方には古くからの伝統文化が存在します。また吉野川中流域の美しい景勝地や、四国山地、阿讃山脈に囲まれた豊かな自然を有するまちです。このように愛すべき地域ですが、深刻化する少子高齢化、労働人口減少に伴う人手不足など多くの問題を抱えています。近年では多くの観光客を取り込む活動も活発になっており、
この地域の自然を活かしたまちづくりが行われていますが、上記の問題に歯止めをかけるには至らないのが現状であると考えます。まちづくりとは、行政のトップダウンだけで行われるものでもなく、そのまちに住み暮らす地域住民参加で行われるものであると思います。自分たちのまちという共通の資産をどのように活かし発展させるかがまちづくりの要であり、
そのためにはまちへと真剣に向き合う事が重要であると考えます。我々青年経済人が在籍する団体だからこそ出来るまちづくりとはなんであるかを考え、多くの仲間と共にまちについて考え、我々にしかできない幅広い年代に魅力的なまちづくり運動を展開してまいります。
~50周年に向けて発進~
来たる創立50周年へ向けての準備として、本格的な企画立案準備を始めます。来年は新たな阿波池田青年会議所の発表の場でもあり、50年という歴史を築きあげて頂いた先輩諸兄と今までにお世話になった他団体や地域住民の皆様へ感謝を伝える大切な場になります。先輩たちがまちを想い創立されてから、昭和から平成へ、そして令和へさまざまな波がございました。その波を50年間泳ぎ切り、来年50周年という年を迎えます。50年という歴史に感謝の気持ちを忘れずに多くの人と人とをつなぎ、このまちを人が集い、交流し、賑わいと活力のあふれるまちへと発展させ続けていかなければなりません。
会員全員の感性を大切にし、公益社団法人阿波池田青年会議所らしく心に残る周年事業になるように準備をしていきます。
~おわりに~
阿波池田青年会議所が創立から、活動してこられたのは、先輩諸賢や我々の運動に理解を示していただいた、すべての方々のおかげであることを忘れてはなりません。今までのすべてに感謝し、今一度、阿波池田青年会議所が身をもって行動することが、最大限の恩返しであり、まちづくりに挑戦し続けることが社会に対する貢献となるのではないでしょうか。

 

基本方針
一. 積極的な広報活動と健全な組織運営
一. 会員の資質向上と会員一丸で行う会員拡大
一. 仲間と共に行うまちづくり
一. 未来を担う青少年育成